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旧優生保護法を問う

旧優生保護法下で不妊手術を強制された障害者らの記録に関する毎日新聞の全国調査で、強制手術を受けた人の約8割に当たる1万2879人の資料が確認できなくなっていることが判明した。「記録のない被害者」をどう特定し、救済につなげるか。

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旧優生保護法

強制不妊訴訟 「旧法で権利奪われた」 追加提訴の女性が陳述 地裁 /兵庫

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閉廷後の報告集会で裁判への思いを語る原告の鈴木由美さん=神戸市内で、望月靖祥撮影
閉廷後の報告集会で裁判への思いを語る原告の鈴木由美さん=神戸市内で、望月靖祥撮影

 旧優生保護法(1948~96年)下で中絶と不妊手術を強制されたとして、聴覚障害がある県内在住の2夫婦が起こした国家賠償請求訴訟の第3回口頭弁論が23日、神戸地裁(小池明善裁判長)であった。2月に追加提訴した脳性まひで手足が不自由な鈴木由美さん(63)=神戸市=の審理も併合され、鈴木さんは「旧法によって当たり前にあるはずの権利を奪われた」と意見陳述した。

 鈴木さんは生まれながらに両手足が動かず、12歳のころに医師や親から説明を受けないまま不妊手術を受けた。その後結婚し、最近になって旧法に基づく強制的な手術だったと気付いたという。

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