メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

西武信金に業務改善命令 金融庁 落合理事長は引責辞任

記者会見で謝罪する西武信用金庫の高橋一朗・新理事長(右)ら=東京都中央区で2019年5月24日午後5時1分、高橋祐貴撮影

 金融庁は24日、準暴力団幹部の疑いがある人物の親族へ融資していたなどとして、信金大手の西武信用金庫(東京都中野区)に信用金庫法に基づき業務改善命令を出した。反社会的勢力の排除に向けた取り組みが不十分だったことに加え、主力の投資用不動産向け融資でも審査書類の偽造を見過ごすなど問題融資が横行していたと判断。「業績優先の経営を推進するあまり、内部管理体制の整備を怠った」と指摘し改善計画の提出を求めた。

     問題の責任をとり、落合寛司理事長は同日、辞任した。

     金融庁によると、西武信金のある支店長が数年前、準暴力団幹部の疑いがある人物の親族が経営する企業に融資を実行。準暴力団は、暴力団に属さない不良集団として警察が認定している。信金の監事が支店長に「反社会的勢力との関係が疑われる」と指摘したにもかかわらず、聞き入れなかった。監事は複数回、当時理事長だった落合氏にも書面で調査を要請したが、落合氏は拒否した。

     金融庁は「強い発言力を持つ理事長に対し、十分なけん制機能が発揮されていなかった」と批判。反社会的勢力との取引排除に関わる担当者を1人しか置いていないことにも触れ、増員を求めた。一方、幹部職員による反社会的勢力への接待疑惑については「確認できなかった」とした。

     西武信金の高収益を支えてきた投資用の中古マンション向け融資では、不動産業者が借り手の預金残高などを改ざんし、それを西武信金の職員が見過ごして審査を通していたケースが73件(139億円分)確認された。金融庁幹部は「通常の注意を行っていれば分かったはずだが、あえて見ないようにした。理事長を中心とする業績優先の営業が審査をゆがめた」と指摘した。

     西武信金は同日、東京都内で記者会見を開いたが、落合氏は姿を現さなかった。同日付で常務から新理事長になった高橋一朗氏は「業績優先の経営方針だった」と謝罪した。【古屋敷尚子、高橋祐貴】

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 交番襲撃、拳銃所持の男を箕面市内で逮捕 強盗殺人未遂容疑
    2. 事件の30分後、現場近くの住宅街で複数の住民「大きな破裂音聞いた」 交番襲撃
    3. 逮捕の男、名前以外黙秘 山中の防犯カメラに似た姿 ベンチで横たわる 交番襲撃 
    4. 刺された古瀬巡査、高校時代はラガーマン 佐賀工ウイングで花園出場も 交番襲撃
    5. YOSHIKIさん謝罪 ジャッキー・チェンさんとの会食、ツイッターで公表後に 

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです