タツノオトシゴは新種「ヒメタツ」だった 水俣の海で尾崎たまきさんが出産撮影 さかなクンもギョギョ

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ハートのような形になって卵を受け渡すヒメタツ=尾崎たまきさん撮影
ハートのような形になって卵を受け渡すヒメタツ=尾崎たまきさん撮影

 熊本・水俣の海を漂う「タツノオトシゴ」は、なんと新種だった――。20年以上水俣の海に潜り、撮影を続ける水中写真家の尾崎たまきさん(48)が、3年かけて新種「ヒメタツ」が出産する様子の撮影に成功した。メスがオスに卵を受け渡したり出産したりする一瞬をとらえ、22日に写真集「フシギなさかな ヒメタツのひみつ」(新日本出版)を出版した。撮影を重ねるにつれ、謎に包まれた生態が徐々に明らかになった。当初はタツノオトシゴだと思われていたが、新種だったことも分かった。そのきっかけは、尾崎さんと一緒に水俣に潜ったさかなクンだった。【中嶋真希】

 尾崎さんが初めて水俣の海に潜ったのは1995年だった。有機水銀の影響でストップしていた市場向けの漁が再開されるのはその2年後で、当時はまだ水俣湾の外に魚が出ないようにするための仕切り網がかかっていた。地元の人も海からは離れていたという。潜り始めて間もないころからタツノオトシゴを見かけ、10センチほどと小さい体でのんびりとたゆたう姿に愛らしさを感じていた。

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