メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

信長の肖像画、竹の紙に描かれていた 文化庁調査で判明 6月に豊田で特別公開

【左】修復前の「紙本著色織田信長像」は横方向の折れが顔などに広がっていた。折れが目立つように斜光で撮影【右】豊田市美術館で特別公開される修復後の「紙本著色織田信長像」(長興寺蔵)。本紙の折れが修理された=いずれも豊田市提供

 織田信長の絵画として最も有名な国の重要文化財「紙本著色(しほんちゃくしょく)織田信長像」は、中国伝来の竹の紙に描かれていたことが修復を担当した文化庁の調査の結果、判明した。桃山時代の絵と紙の関係を知る手がかりとなる。所蔵する長興寺のある愛知県豊田市の市美術館は6月1日から特別公開する。

 信長像の修復は、大阪市立美術館が1944~45年に実施して以来。軸装の肖像画で、裏打ち紙に張り付けた本紙は縦70.2センチ、横31.2センチ。明智光秀による「本能寺の変」翌年の1583(天正11)年、信長の家臣、余語正勝が狩野派の絵師の狩野宗秀に描かせ、一周忌に長興寺へ奉納したとされる。

 文化庁の綿田稔文化財調査官によると、信長像は顔の部分などに折れが目立っていた。依頼を受けた京都市の業者が修復したところ、竹の紙に描かれていた。

 中近世の絵画は、コウゾを原料にした和紙に描かれているのが一般的。桃山時代に描かれた和歌山県にある国の重要文化財「紙本著色浅井長政像」(高野山持明院蔵)も、竹の紙に描かれていたことが2013年度の修復で判明している。

 綿田調査官は「竹の紙は、にじみにくいため水墨画に用いられるが、なぜ彩色の信長像に使ったのかよく分からない。修理業者の間でも竹の紙に描いた肖像画が出ると騒がれる」と話した。

 信長像公開は6月16日まで。月曜休館。8日午後2時に綿田調査官らが講演する。一般300円、高大生200円。問い合わせは豊田市美術館(0565・34・6610)。【山田泰生】

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 生理で体育見学の女子生徒に口頭で理由報告させる 滋賀の県立高
  2. 新潟・山形地震 TSUNAMI聞き取れず 旅行中の米国人「パニックに」
  3. 漫画で解説 逃げても罪にならない!?の巻
  4. 逃走 実刑の男、刃物持ち 地検収容時、車で 110番2時間後 神奈川
  5. 中国道でタンクローリーの窓たたき割り強奪し乗り捨て 暴行容疑で逮捕の男関与か

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです