九谷焼

全工程、学ぼう 小松「セラボ・クタニ」開業 /石川

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セラボ・クタニでは石を砕き、細かい砂状にして九谷焼の原料の磁土を作る様子が見学できる=石川県小松市若杉町で、日向梓撮影
セラボ・クタニでは石を砕き、細かい砂状にして九谷焼の原料の磁土を作る様子が見学できる=石川県小松市若杉町で、日向梓撮影

 九谷焼の土作りから成型、絵付けなど全工程を学べる工房「九谷セラミック・ラボラトリー(セラボ・クタニ)」(小松市若杉町)が24日、開業した。県九谷窯元工業協同組合の担当者は「陶磁器生産が製土から完成まで全て一つの町で完結するのは、世界で中国の景徳鎮と小松だけだ。手作り、手描きの九谷焼の魅力に触れてほしい」としている。

 設計は来年の東京五輪・パラリンピックのメイン会場、新国立競技場を手がける建築家の隈研吾氏が担当。同組合が自己資金や補助金などでまかない、約2億6000万円で整備した。九谷焼の原料で、小松市花坂地区で採れる「花坂陶石」を砕いて磁土を作る製土工場や体験工房、地元作家らに貸し出す2工房を有する複合施設で、23日の内覧会には約350人が訪れる盛況ぶり。絵付け・成型体験(要予約)は、24日現在で十数件の予…

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