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山肌さらす国有林 再造林、林野庁「全国データなし」

皆伐された国有林。再造林に着手している気配はない=群馬県沼田市利根町で4月、寺田剛撮影

 全国の国有林で最長50年間、数百ヘクタールの伐採・販売権を民間業者に与える国有林野管理経営法改正案が国会で審議されている。現行ルールによるわずか9ヘクタールの伐採地ですら、再造林がはかどらず、山肌をさらしていた。政府は伐採後に森林を再生させると説明するが、本当に可能なのか。【寺田剛、田中裕之】

群馬、伐採後の現場は

 ミズバショウが群生する「尾瀬ケ原」の玄関口として知られる群馬県沼田市利根町。集落を抜け、林道を1キロほど進むと「砂利の降る山」がある。樹木をすべて切って山を丸裸にする皆伐が行われた国有林だ。植え直し(再造林)がうまくいかず、強風が吹くと小石や土が急斜面を転がり落ちる。

 利根町の国有林を管轄する林野庁関東森林管理局利根沼田森林管理署(沼田市)によると、スギやカラマツなどが生えるこの山の伐採は、小規模区画の伐採を民間業者に委託する現行ルールに基づき、2011年冬に入札にかけられた。地元業者が590万円で落札し、8・7ヘクタールを皆伐した。

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