「再審請求中は死刑執行されず」 刑務所文書が見つかる 元死刑囚の父親に送付

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再審請求の手続きが終了するまで死刑の執行はされないと書かれた免田栄さんの父宛ての文書=熊本市中央区黒髪2の熊本大学で2019年5月16日午前10時32分、平川昌範撮影
再審請求の手続きが終了するまで死刑の執行はされないと書かれた免田栄さんの父宛ての文書=熊本市中央区黒髪2の熊本大学で2019年5月16日午前10時32分、平川昌範撮影

 1983年に死刑囚として初めて再審無罪になった免田栄さん(93)=福岡県大牟田市=が再審請求中の52年、福岡刑務所が免田さんの父親に「再審請求の手続き中は死刑が執行されない」と記した文書を送っていたことが判明した。国は冤罪(えんざい)の可能性が残る再審請求中の死刑囚への刑執行を戦後長い間、避けてきたが、そうした運用を明文化したものはほとんど明らかになっていない。文書は当時の国の運用を裏付ける貴重な資料と言えそうだ。

 免田さんは48年に熊本県で起きた一家4人殺傷事件で52年1月に死刑判決が確定。同年6月から再審請求を繰り返し、6度目の請求で無罪になった。免田さんは今年1月、保管していた当時の資料を熊本大学文書館(熊本市)に寄贈したが、その中に収監されていた福岡刑務所(現在の拘置所)から52年10月7日付で父親(故人)に送られた文書が残っていた。

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