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国際 アメリカと中国 激しさ増す覇権争い

写真はAP

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田中洋之たなかひろゆき 毎日新聞まいにちしんぶん 編集委員へんしゅういいん

 アメリカと中国ちゅうごく対立たいりつがエスカレートしています。アメリカは自国じこく産業さんぎょうまもるためとして、中国ちゅうごくからの輸入品ゆにゅうひんにかける税金ぜいきん関税かんぜい)を最大さいだい25%にげることを決定けってい中国ちゅうごくもこれに対抗たいこうする措置そちりました。世界せかいだいだい経済大国けいざいたいこくであるアメリカと中国ちゅうごくの「貿易ぼうえき戦争せんそう」の激化げきかは、両国りょうこくだけでなく、世界せかい全体ぜんたい悪影響あくえいきょうひろげています。

     さらにアメリカは、スマートフォンなど通信機器つうしんきき製造せいぞうする中国ちゅうごく大手企業おおてきぎょう「ファーウェイ」にたいしアメリカせいのハイテク部品ぶひんなどの輸出ゆしゅつ事実上じじつじょう禁止きんしすることをめました。アメリカは、中国政府ちゅうごくせいふがファーウェイなど自国企業じこくきぎょう製品せいひん技術ぎじゅつ使つかってアメリカへのスパイ活動かつどうをしていると主張しゅちょうしています。一方いっぽう中国ちゅうごくはこれを否定ひていし、「アメリカは政治せいじてき手段しゅだん中国企業ちゅうごくきぎょう経営けいえい抑圧よくあつしている」と反発はんぱつしています。

     両国りょうこく対立たいりつつよめる背景はいけいとして、貿易ぼうえきだけでなく、国際政治こくさいせいじ外交がいこう世界せかいでの覇権はけんあらそいが指摘してきされています。覇権はけんとは、特定とくていくに長期ちょうきにわたって他国たこく圧倒あっとうするちからします。第二次大戦後だいにじたいせんご、アメリカはつよ軍事力ぐんじりょく経済けいざい世界せかい覇権はけんこくでした。東西冷戦とうざいれいせんわり、もうひとつの覇権はけんこく・ソれん崩壊ほうかいしたあとはアメリカ「1きょう体制たいせい」となりました。しかし、きんねん中国ちゅうごく経済けいざい軍事面ぐんじめん台頭たいとうし、アメリカとわたちからつようになりました。アジアからヨーロッパにつながる中国ちゅうごく巨大きょだい経済圏けいざいけん構想こうそう一帯一路いったいいちろ」もそのあらわれです。

     覇権はけんこく地位ちいまもりたいアメリカと、アメリカにわって覇権はけんにぎりたい中国ちゅうごく。おたがいの思惑おもわくがぶつかるなか、大阪市おおさかしで6がつ28~29にちひらかれる主要しゅよう20かこく地域ちいき(G20)首脳会議しゅのうかいぎで、アメリカのトランプ大統領だいとうりょう中国ちゅうごく習近平しゅうきんぺい国家主席こっかしゅせきかおわせます。まずは首脳しゅのうかん貿易ぼうえき戦争せんそうめることができるのか、注目ちゅうもくされます。


     通算つうさん年半ねんはんにわたりモスクワ特派員とくはいんをつとめ、ユーラシア大陸たいりく各地かくち取材しゅざいした。ロシアがんだキャラクター「チェブラーシカ」をこよなくあいする。

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