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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/290 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 それどころではなかったから忘れきっていたけれど、甚三郎はふと、金の無心に訪ねるはずだった、かつての乳母のお吉(きち)のことを思い出した。歳(とし)はおしげより若いが、お吉もこんなふうに貫禄と品のある老女になっているのだろうか。

 もう会いに行かれない。甚三郎はこんなところに迷い込んで出られない。

「いや、諦めることはない」

 おしげの言葉を軽んじず、金右衛門が穏やかに応じた。

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