「赤い脳活動表示」で探る ICT授業の効果 東大チーム

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脳活動の計測装置を着けて授業を受ける高校生ら。一人一人の脳活動が活性化しているかがパソコンの画面上(手前)ですぐに確認できる=神奈川県横須賀市で2019年5月27日午後1時50分、斎藤有香撮影
脳活動の計測装置を着けて授業を受ける高校生ら。一人一人の脳活動が活性化しているかがパソコンの画面上(手前)ですぐに確認できる=神奈川県横須賀市で2019年5月27日午後1時50分、斎藤有香撮影

 パソコンやタブレットなどICT(情報通信技術)を使った学習の効果について、授業中の生徒の脳活動を計測して確かめる国内初の実証実験を東京大のチームが始め、その様子が27日公開された。

 ICTは学校教育で近年普及が進むが、従来の教材と比べてどの程度効果があるかや、生徒の理解につながるかは分からない部分があり、実験はそれらを検証するのが狙いだ。

 実験は三浦学苑高校(神奈川県横須賀市)の1年生24人の頭に、鉢巻き型の計測装置を着けて実施。脳の中で記憶や思考を担う「前頭前野(ぜんとうぜんや)」の血流量を装置から出る近赤外線で測り、脳の活動を調べた。結果はその場でパソコン上で確かめられ、個々の生徒の脳の活動量が低ければ青が、活発になれば赤が表示された。

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