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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/291 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 囚人(めしゆうど)が五人になると、この屋敷の季節は、いっそうめまぐるしい変転を見せるようになった。

 夏が終わり、紅葉が広がったかと思えば、ほんの一日で晩秋の枯れた景色に変わった。朝、風に吹かれてからからと舞う落ち葉を呆気(あっけ)にとられて眺めていたら、その日の夕暮れには氷雨(ひさめ)が降り始めた。

 しつこい霞(かすみ)は、どんなときでも頑として消えない。空は雲に蓋(ふた)をされており、あたりを遠くまで見渡すことはできないままだ。

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