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台風で中止の花火大会、イベント中止保険支払われず 千葉・富津

2016年7月に開催された富津市民花火大会=富津写真愛好家協会の茂木健一会長撮影

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 昨年夏、台風の影響で中止された毎年恒例の千葉県富津市の「富津市民花火大会」で、加入したイベント中止保険の保険金が大手損保会社から支払われない事態になっている。損保側は毎日新聞の取材に「加入手続きに誤りがあった」と非を認め近く説明するとしており、主催する市民実行委員会は保険適用分とされる約575万円の支払いを損保側に求めている。【上遠野健一】

 花火大会は1963年に始まり、半世紀以上続く夏の風物詩として毎年、市内外から多くの人が訪れる。市の財政難などを理由に、2015年からは市に代わって市民有志による実行委が主催するようになった。

 実行委によると、16年以降、悪天候で中止になった場合などに適用される同じ損保会社のイベント中止保険に毎年加入してきた。昨年の大会についても損保側に事業予算書を提出し、査定を受けた。保険料は集まった寄付金から約28万円を必要経費として納め、加入契約書を交わした。これまでに支払ってきた保険料は計約73万円に上る。

 昨年の花火大会は7月28日に予定していたが、接近した台風の影響で、63年以降初めて中止になった。その後、実行委は保険金を請求し、損保側からは当初、「経費としてかかった約575万円分が保険の適用となる」と説明を受けたという。

 ところが、今年1月になってこの損保会社の木更津支社から「寄付金による催しはイベント中止保険の適用外」と連絡があり、保険金の支払いを拒まれた。実行委は支社と協議し、「花火大会は寄付金で成り立っていると損保側に再三説明した上で、損保側が加入手続きを進めた」と反論。それに対して、支社側は「支払いはできない」との姿勢を崩さず、平行線をたどっているという。

 一方、損保本社に毎日新聞が今月、取材したところ、「保険商品の説明が不十分だった。今後は誠意を持って対応する」と回答。保険金支払い以外の対応策を検討し、近く実行委に説明するとした。

 実行委の平野寛明委員長は「数回にわたり交渉してきたが、支社は支払えないとしている。実行委には何ら落ち度はなく、賠償を求めていきたい」と話している。

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