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岡崎 武志・評『同潤会代官山アパートメント』『激走!日本アルプス大縦断』ほか

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今週の新刊

◆『同潤会代官山アパートメント』三上延・著(新潮社/税別1500円)

 古書をめぐるミステリー「ビブリア古書堂」シリーズは、ブームと呼べる人気を博した。著者・三上延(えん)は人気に甘えず、新しいスタイルの物語を紡ぎあげた。

 『同潤会代官山アパートメント』は、昭和初年建築のモダンアパートに暮らす一家の、4世代を時代別に描き分ける。新居に光生と八重の若夫婦が住み始めるところから始まる。コンクリート建築で水洗便所、ダストシュートと理想の住まい。だが規則も多かった。

 日中戦争に突入した1937年、小3の娘・恵子に用意したクリスマスプレゼントが消えた。隣に住む中学生・俊平が犯人?

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