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私だけの東京・2020に語り継ぐ

小説家・田中慎弥さん 暇もないが窒息もしない

作家の田中慎弥さん=東京都渋谷区で、藤原章生撮影

 4年前、長年暮らした山口県下関市の実家を初めて離れ、今は東京に住んでいます。作家はどこにいても仕事ができるから地方でもいいんですけど、(2012年に)芥川賞をもらって余裕もできたし、まだ40代なので一回こっちに出てきてみようと思ったんです。

 地元にいると文化人や名士の集まりに呼ばれたり、市役所や新聞社の人にちやほやしてもらえたりするんですけど、作家として自分がどう見られているかとか、私の小説への批判とか、私が言ったことにストレートに何かを言ってもらう機会があまりなかったんです。

 下関は人口27万人くらいの中規模都市ですが、「中央が悪い」「小泉郵政がひどかった」といったわかりやすい愚痴をよく耳にします。地方があおりを食っている面はあるんですけど、自分はそういう空気に気づかず、作家になってぬくぬく過ごしていた面があった、と今になって思います。あとコミュニティーが狭く、人口が少ない割に陰口が多くて、知人の悪口をよく聞きました。

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