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奇跡の傍らで

胎児と話せたら… 超音波でわかる病気は4割=荻田和秀・りんくう総合医療センター産科医

技術の発達で赤ちゃんの臓器などがハッキリと見られるようになった超音波検査だが、わかる病気は全体の4割くらい マンガ「コウノドリ」(C)鈴ノ木ユウ/講談社

 芥川龍之介に「河童(かっぱ)」という作品があります。主人公が河童の世界に迷い込み、見聞きした河童の世界を通して人間社会を風刺した小説です。この中に河童のお産の描写があります。親がおなかの中の胎児に「生まれてくるかどうか、よく考えて返事をしろ」と話しかけ、胎児が生まれるかどうかを判断する、という場面です。芥川は当時患っていた病気を胎児期からのものと考え、それに対する嫌悪感からこの章を書いたようです。

 僕は診察中、できるだけ胎児に話しかけるようにしています。妊娠6カ月時点で、既に胎児の耳は聞こえてい…

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