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国語と数学の試験時間を延長 大学入学共通テスト大綱案

大学入試センター試験と大学入学共通テストの違い

 大学入試改革の一環で、大学入試センター試験に代わって2020年度から導入される大学入学共通テストについて、文部科学省は29日、実施大綱案を有識者会議で示した。新たに記述式問題が導入される国語の試験時間は20分間、数学1・Aは10分間、現行よりも長くなる。実施大綱は6月上旬にも正式決定する。

     共通テストは現在の高校2年生から対象になる。案によると、試験日はセンター試験と同様に「1月13日以降の最初の土曜、日曜」で、初回は21年1月16、17日。

     国語と数学1・Aは、現行のマークシート式に加え記述式が導入されることに伴い、試験時間は国語が80分から100分に、数学1・Aは60分から70分にそれぞれ延びる。英語では、民間の資格検定試験の活用を受け、現行の「筆記」から発音とアクセントの出題をやめ、読解力を重視する「リーディング」と改称する。

     大綱を踏まえ、大学入試センターが6月上旬に問題作成方針などを作り、試験の時間割や試験場、検定料などの詳細は20年6月ごろに要項で示す予定。

     この日は、共通テストに導入される英語の民間試験の運用案も示された。20年度入試では、受験生は20年4~12月、大学入試センターが発行する「ID」を使って民間試験を2回まで受けられる。成績はセンターを通じて大学に提供される。手続きなどの詳細はセンターが今年8月までに作成する要項で示す。【水戸健一】

    大学、日程過密化を懸念

    大学入学共通テストの試行調査に臨む高校生ら=大阪府吹田市で10日、平川義之撮影

     大学入学共通テストでは、国語と数学で記述式問題が新たに導入されるため採点に時間がかかり、大学への成績提供の時期が現行よりも遅くなることが予想される。成績を活用する大学側は入試のスケジュールの過密化に気をもむ。

     マークシート式の大学入試センター試験は機械で採点するため、1月中旬の試験実施から約2週間後に、大学入試センターから大学へ受験生の成績が提供される。しかし、記述式の場合は人が採点するため時間がかかり、成績提供がずれ込むことは必至だ。推薦・AO入試で共通テストの成績を活用する国立大の場合、2月にはその合否判定や入学手続きに加え、2次試験の前期試験の実施日も迫り、日程が過密になる可能性がある。

     「一連の流れが忙しくなる」「時間外労働が増える」「入試のミスにつながりかねない」――。毎日新聞が昨年末にまとめた全国の82の国立大学を対象にした調査では、3割が成績提供の遅れについて「影響がある」と回答し、不安視する姿が浮き彫りになった。駿台教育研究所の石原賢一進学情報事業部長は「国立大は近年、推薦、AO入試に力を入れている。それらの合格発表、入学手続きと前期試験をほぼ同時に行うことになる。人手が潤沢といえない中、かなりの負担となるだろう。私立大の共通テスト利用入試の合格発表もずれるだろうし、受験生が混乱するかもしれない」と指摘した。【水戸健一】

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