バレエ

スターダンサーズ・バレエ団「シンデレラ」 おとぎ話に血を通わせる=評・斉藤希史子

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右から、池田武志、渡辺恭子、鈴木就子、友杉洋之=写真家・長谷川清徳撮影
右から、池田武志、渡辺恭子、鈴木就子、友杉洋之=写真家・長谷川清徳撮影

 プロコフィエフの精緻な旋律に彩られたシンデレラの物語。なぜか首都圏では平成から令和への変わり目に上演が続いた。スターダンサーズ・バレエ団は常任振付家・鈴木稔の演出版を、4年ぶりに再演。細部が練り上げられ、見どころ満載の舞台となった。

 周到に巡らされた伏線が、おとぎ話に血を通わせる。例えば義母はシンデレラにつらく当たるが、それは仕事人間の夫に顧みられない寂しさゆえ。王子は舞踏会というハレの場の前に街でシンデレラとすれ違い、弱者を思いやるケの姿に引かれている。大捜索の末に再会を果たした終幕、王子はシンデレラを装わせようとした仙女を制して普段着のまま城へと伴う。日ごろ…

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