メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

滝野隆浩の掃苔記

入試で「死」を考える

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 昨夏に出した自著「これからの『葬儀』の話をしよう」(毎日新聞出版)が今春の入試に使用されたと、著作権を扱うNPOからの連絡で知った。記者の文章が入試問題に使われるのは珍しいことではない。ただ、驚いたのはそのテーマである。

 葬儀や墓、そして死生観の変容についての本である。たとえば平成期、散骨や樹木葬まで墓の代わりに認められるようになった実情など。5000文字以上ある。最後はこんな設問。<問10 「散骨ブーム」が広まった経緯を100文字以内でまとめなさい。解答には「イエ(家)制度」「自然葬」「法」の3語を入れること>。うわっ、難しい。

 出題した江戸川学園取手中・高等学校(茨城県取手市)の先生に会いに行った。中高一貫校と聞いて、まさかと思って確認したら、なんと中学入試。つまりこの問題文に小学6年生が取り組んだのだ。あっけにとられながら、先生に、入試や国語教育のことを聞いた。いまの子たちは「友情」とか「夢」とかに関する出題をしても、ほぼ完璧に答える。だから、あえて「簡単には答えられない」テーマにしたかった。そうすればその子自身の考…

この記事は有料記事です。

残り407文字(全文894文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ORICON NEWS 白石麻衣、純白ドレスで10分間の卒業スピーチ「乃木坂46でいられたことを誇りに」

  2. 「限界だった」たった1人の介護の果て なぜ22歳の孫は祖母を手にかけたのか

  3. 議場ではなく「劇場」にいるかと… 新人総理番が見た「代表質問」

  4. #排除する政治~学術会議問題を考える 「発禁処分までほんのひとまたぎ」 作家・村山由佳さんが語る言論の今と伊藤野枝

  5. 講談社の「本」休刊へ 理由の詳細説明は最終・12月号で 76年創刊

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです