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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/294 第四話 黒武御神火御殿=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

「これ、びいどろですよね」

「うむ。それがしの国許(くにもと)では、燭台(しょくだい)にこれで作った筒を立て、風よけにしたものを使うことがある」

 菜種油の皿を丸い台座に乗せ、びいどろの笠(かさ)をかぶせた「洋灯(ランプ)」という阿蘭陀(おらんだ)渡りの明かりもあるという。

「どちらも、小さくとも高価なものだ。素通しではないとはいえ、この大きさのびいどろの板を、この数だけ揃(そろ)えるとなると、大変な費えになろう」

 この屋敷の主(ぬし)は裕福なのだ。書き割りだとしても、こういう造作を知っていて使っていなければ、思いつかない。

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