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H1法話グランプリ

「聴かせる」お坊さんは誰だ! あす、釈徹宗さんら審査

「もっと続きが聴きたいと思うかどうかに注目したい」と話す釈徹宗さん=大阪府豊中市で、花澤茂人撮影

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 「もう一度会いたいお坊さん」ナンバーワンを選ぶ「H1法話グランプリ」(毎日新聞社など後援)が2日、神戸市須磨区の須磨寺で開かれる。宗派を超えた7組が仏教を説く過去に例のない大会。審査員長を務める宗教学者の釈徹宗(しゃくてっしゅう)・相愛大教授に、その意義と期待を聞いた。

 多くの人に仏教を伝える法話や説法は大乗仏教において特に重視された。日本でも古くから人々を引きつける説法をする僧侶がおり、落語や漫才などの語り芸能へもつながってゆく。

 ただ「超宗派の説法を聞ける機会は珍しい」と釈さん。「日本仏教では宗派ごとに説法の体系があり、アプローチや表現、用語も違う。同じ仏教を説いているとは思えないほど」。そのため今回は語り手の力が試される。「宗派内の専門用語が封じられる。短い時間で分かりやすく語るには工夫が必要でしょう」

 一方、個人の技能ばかりに目を奪われるのは本末転倒だ。仏教を学ぶ者が陥りがちなことを戒める教えに「法に依(よ)りて人に依らざれ」という言葉がある。「真理にこそ依拠すべきで、個人に依拠してはならないという意味。説法は個人のパフォーマンスを見せる芸能ではなく、教えを伝えるという本来の目的を見失ってはなりません」。そのため釈さんは「もう一度会いたい」とは少し違う角度から審査するつもりだ。「『話の続きをもっと聴きたい』と思うかどうか。いかに誠実に仏教の肝要を届けてくれる法話が聴けるか、とても楽しみ」と笑顔を見せる。

 浄土真宗では法話を聴く者の心得として「このたびのこのご縁は、初事と思うべし」「我一人のためと思うべし」「今生最後と思うべし」の三つがあるという。「7組を比較するのではなく、一回一回しっかりと受け止めることが大切。審査する側も心して臨みます」と力を込めた。

 入場券は完売。当日の模様は毎日新聞のホームページ(https://mainichi.jp/)で生中継する。【花澤茂人】

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