メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

窓をあけて

触れて、見る=編集委員・元村有希子

 闇の中で私はその「ひと」におそるおそる触れた。ひんやりとした手触り。天を仰ぎ、目は半ば閉じられ、口は何か言いたげに小さく開かれている。のどぼとけや鍛えられた背中は男性のものだろう。高く上げた両腕は肩口ですっぱりと切られている。テーマは悲しみか、怒りか。考え始めたところで制限時間の3分が終わった。

 福岡市在住の彫刻家、片山博詞さん(55)の作品は、「触れて鑑賞する」ことを前提に作られる。作品と対話してもらうには、見るより触れる方がいいという信念からだ。視覚障害の有無にかかわらず「触れる展覧会」を始めて13年。作品が汚されたり壊され…

この記事は有料記事です。

残り403文字(全文671文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「タイプだった」患者に強制性交容疑 55歳婦人科医院院長を逮捕 警視庁

  2. 「気持ち抑えきれず」TDLで中学男子生徒にキス、女性教諭を懲戒免職 千葉県教委

  3. ORICON NEWS LiSA、鈴木達央との結婚発表「私たちなりに、これからの人生を想い」

  4. 消えたパクチー農家について首相「お答え差し控える」 施政方針演説で紹介

  5. 「手術女性患者にわいせつ」医師に無罪判決 「女性に性的幻覚の可能性」 東京地裁

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです