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知られざる中・東欧

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欧州議会選 ハンガリー・オルバン首相の反EUキャンペーン

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「ブリュッセルに伝えよう、移民の入国は阻止すべきだと」と書かれたハンガリーの右派政党「フィデス・ハンガリー市民連盟」のポスター=ブダペストで2019年5月16日、三木幸治撮影
「ブリュッセルに伝えよう、移民の入国は阻止すべきだと」と書かれたハンガリーの右派政党「フィデス・ハンガリー市民連盟」のポスター=ブダペストで2019年5月16日、三木幸治撮影

 5月下旬に実施された欧州議会選(定数751)は、親欧州連合(EU)のリベラル系勢力と移民排斥を掲げる反EU勢力が議席を伸ばす結果となった。これまで連立を組んでいた中道右派の欧州人民党(EPP)と中道左派の欧州社会・進歩連盟(S&D)の2大会派は、過半数を割った。反EU勢力はイタリア、フランスのほか、東欧のハンガリー、チェコなどで勝利を収め、EUへの根深い不信を浮き彫りにした。

 私が注目していたのは、移民政策、法の支配などを巡ってEUと全面的に対立するハンガリーだ。オルバン首相率いる右派政党「フィデス・ハンガリー市民連盟」はEPP所属でありつつ、徹底したEU批判を貫いて圧勝。国内の21議席中13議席を獲得した。フィデスは一方で、イタリア右派政党「同盟」のサルビーニ党首が主導する反EU会派からも強い勧誘を受けている。オルバン氏は勢力が分散した議会で、さまざまな駆け引きが可…

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