鉄道事故

シーサイドライン 突然逆走、車内パニック 「倒れる乗客も」

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車両(左)が逆走する事故があり、騒然とするシーサイドラインの新杉田駅=横浜市磯子区で1日午後10時、小川昌宏撮影
車両(左)が逆走する事故があり、騒然とするシーサイドラインの新杉田駅=横浜市磯子区で1日午後10時、小川昌宏撮影

 無人運転の列車は思わぬ方向に走り出し、事故の衝撃で車内はパニックに陥った。1日夜、横浜市内を結ぶ新交通システム「シーサイドライン」の新杉田駅(横浜市磯子区)で起きた逆走事故。乗客は「血を流して倒れている人もいた」と振り返った。

 事故は午後8時15分ごろ発生。車両が駅を出発したところ、突然逆走を始めた。2両目に乗っていた男性会社員(46)=横浜市金沢区=は「出発してから数秒後にいつものブレーキの2倍くらいの感じでガコーンと音がして止まった」と話す。その瞬間、車内はパニックになり、自分も持っていたカバンが吹き飛ばされ、腕やすねを強打した。男性は「外に出たかったが、ドアがなかなか開かなかった」と驚いていた。

 横浜市金沢区に住むアルバイトの男性(73)は、帰宅のため駅構内に向かうと、顔をゆがめて搬送されていく人の姿が目に入った。10年以上利用しているというが、「こんなことは初めて。恐ろしくてびっくりしている」と話した。

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