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障害児でも気軽に旅行を NPOが沖縄旅行を企画

沖縄ツアーでマリンスポーツを楽しむ参加者ら=2019年5月、杉本ゆかりさん提供

 障害を持つ子や医療的ケア児を持つ家庭を支援する活動をしている東京都東村山市のNPO法人「Lino(リノ)」が、気軽に家族旅行を楽しんでもらおうと初めて沖縄ツアーを企画した。参加者はカヤックやバナナボートなどのマリンスポーツを体験、大好評だった。代表の杉本ゆかりさん(39)は「ちょっとしたサポートがあれば、障害を持つ子でも気軽に旅行を楽しめる」と話している。 杉本さんによると、障害児がいる家庭が旅行するには、航空機など交通機関の予約の際にも事前に対応を手配したり、バリアフリーの宿泊施設を探したりする必要がある。手配が煩雑なことや、旅の途中で体調を崩すことも考慮して旅行をためらう家庭が多い。旅行代理店で販売される障害者向けのパックツアーは高額で、気軽に参加しにくいという。

 杉本さん自身も長女理々霞(りりか)さん(16)が2歳の時に急性脳症で手足が不自由になり、家族旅行は何度かしたものの、面倒な思いをした。リノが障害児や家族を対象に開くイベントでは、参加者の多くから同じような悩みが打ち明けられた。

 杉本さんは家族がまとまって旅をすれば、こうした問題が解消できると考えた。旅行代理店が一般向けに売り出している格安パックを活用し、ホテルや航空機などはそれぞれバリアフリー対応に変更してもらうことで、値段を1人7万円台に抑えた。途中で体調を崩す人が出ることにも配慮して、看護師でもある杉本さんが同僚2人にボランティアとして同行してもらった。

 旅には人工呼吸器や医療的ケアが必要な5人を含む19人が参加した。2泊3日の日程でショッピングやバーベキュー、マリンスポーツを楽しんだ。

 マリンスポーツは、沖縄で海洋リハビリに取り組む発達支援センター「ぎんばるの海」の協力で挑戦。作業療法士の資格を持つ職員らのサポートを受け、浮輪を使って海に浮かんだり、バナナボート、カヤックなどを楽しんだりした。人工呼吸器は水にぬれないようにクーラーボックスに入れる工夫もした。

 子どもたちはみなうれしそうだったといい、家族たちからも「子どもと一緒に沖縄旅行ができるなんて絶対に無理と思っていた」「本当に楽しかった」と好評だった。

 杉本さんは旅第2弾も計画している。「家族旅行は、本人や家族にとってかけがえのない経験。これまで家族旅行をためらっていた人も挑戦するきっかけを作ることができればうれしい」と話す。【安達恒太郎】

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