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演劇

TBS・ホリプロ「海辺のカフカ」 あふれる蜷川のレガシー=評・濱田元子

寺島しのぶ(右)と古畑新之=渡部孝弘撮影

 思わず息をのむ冒頭をはじめ、何度見ても新鮮な驚きに満ちている。蜷川幸雄の演出作品に接する幸福をあらためて味わわせてくれるのが、村上春樹の長編小説「海辺のカフカ」の舞台版(フランク・ギャラティ脚本)だ。

 蜷川が亡くなって、この5月で3年。「真情あふるる軽薄さ」で演出家デビューして50年の節目に、晩年の代表作が上演されるのも感慨深い。薫陶を受けた寺島しのぶ、岡本健一ら新キャストも加わった最後の公演に、“世界のニナガワ”が残したものの大きさを感じずにはいられない。

 「人も驚かせたいし、自分も驚きたい」と常々口にしていた。2012年日本初演の本作も、村上文学の哲学的で不可思議な世界を、叙情性豊かに視覚化し、観客を深いところにいざなってきた。3演目の今回は、村上ファンも多いパリで絶賛された国立コリーヌ劇場公演の凱旋(がいせん)公演だ。

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