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出会いの季語

ある日墨東にて=高田正子

 向島百花園はその名の通り東京都墨田区・向島にある都営の庭園である。開園は江戸時代の後期、文化文政期にさかのぼる。先の戦争で焼失し、別の用途を検討されたりもしながら、心ある人々の手によって、元の景観に近く戻されてきたのだという。

 小作りな庭だが植栽が多様で石碑なども多く、人それぞれにゆっくり過ごしているようだ。私たち俳句の仲間にとっては、先生の先生にあたる山口青邨(せいそん)がかつて<草の芽ははや八千種(やちぐさ)の情あり>と詠んだ地であり、先生である黒田杏子(ももこ)が書斎代わりにもしていた場所である。縁あって私も毎月通い、作句した時期があった。数えていないが、句集に収めただけでも百句は下らないだろう。

 五月の末の快晴の日曜日、何年かぶりに百花園へ赴いた。定例の句会が閉ざされてよりは、数えるほどしか来…

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