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「かるたの甲子園」ピンチ 参加者急増で運営費かさむ 主催者、協賛金募る

昨年の「全国高校小倉百人一首かるた選手権大会」の様子=大津市柳が崎のびわ湖大津館で、諸隈美紗稀撮影

 「かるたの甲子園」と称される「全国高校小倉百人一首かるた選手権大会」が、今年7月の開催を前にピンチを迎えている。競技かるたを題材にした漫画「ちはやふる」の人気などによるブームで、参加者が急増。会場の確保や畳の設営などで運営費がかさみ、数百万円の赤字が見込まれるからだ。主催者側の日本高校かるた連盟は1口1500円の協賛金を募るなど、大会運営が「空札」にならないよう苦慮している。

 同選手権大会は毎夏、小倉百人一首の「巻頭歌」を詠んだ天智天皇を祭る、近江神宮(大津市神宮町)を中心に開かれている。1979年に滋賀県内で全国高校総合体育大会(インターハイ)が開催されたのを契機にスタートし、今年で41回目。今年は7月19日に開会式などがあり、同20日に5人対5人で同時に戦うメインの団体戦、同21日に階級別の個人戦が予定されている。

昨年の「全国高校小倉百人一首かるた選手権大会」で札を取り合う選手たち=大津市神宮町の近江神宮近江勧学館で2018年7月28日、諸隈美紗稀撮影

 第1回大会は8校による団体戦のみだったが、昨年の大会では団体戦に、45都道府県計363校が参加した予選を勝ち抜いた全国60校と、海外招待校を合わせた計61校が出場。個人戦には10年前の4倍以上となる1865人が参加し、市内10会場で熱戦を繰り広げた。今年も団体戦で61校、個人戦は過去最多の2000人以上の参加が見込まれている。

 競技かるたブームの背景には、女優の広瀬すずさん主演で実写映画化もされた漫画「ちはやふる」の存在がある。加えて、学校教育の現場で百人一首を教材として活用する動きも進んでおり、競技人口は右肩上がりに急増しているという。

全国高校かるた選手権大会の出場者数の推移

 半面、競技かるたは「上の句」の音を素早く判断して「下の句」を取るルールのため、外の音が入ってこないように窓やドアを閉め切ることから、冷房設備が整った施設を確保する必要がある。かるたを並べるスペースなど、ある程度の広さも必要なため、条件に合った会場を探すのは容易ではない。

 これまで運営費は、大会グッズやTシャツの販売などでまかなってきた。主催者側は今年から個人戦の参加費を500円値上げすることを決めたが、少しでも運営費を確保しようと小口での協賛金を集めることにした。日本高校かるた連盟事務局で、近江神宮の伊藤範純権祢宜(ごんねぎ)は「競技人口が増え、うれしい悲鳴。選手には、できるだけ大会でかるたを取ってもらえるよう、多くの人に協力してもらいたい」と呼びかけている。

 協賛金に協力すると、大会の戦評冊子の贈呈などがある。問い合わせは近江神宮内の同連盟(077・522・3725)。【諸隈美紗稀】

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