メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

岩手県立博物館

文化財、無断で切り取る 学芸員「200点、分析のため」

岩手県奥州市の白鳥舘遺跡から出土した小刀のX線写真。見た目は修復されていたが、X線写真では無断で切り取られたW形の跡が浮き上がっている=関係者提供

 東日本の遺跡から出土した文化財を保存処理・分析している岩手県立博物館(盛岡市)の学芸員が、所有者に無断で金属製の文化財の一部を切り取る行為を繰り返していたことが判明した。毎日新聞の取材に「これまでに200点くらいやっていた」と認めた。専門家は「所有者の了承なく文化財を傷付けることは研究者のモラルに反する」と批判している。

 無断切り取りは2014年に同館で発覚し、当時課長だった学芸員が同県野田村の平清水(ひらしみず)など2遺跡から出土した約30点の切り取りを認めていたことも今回の取材で判明した。学芸員は当初隠蔽(いんぺい)しようとしたことなども含めて文書訓告処分を受けたが、同館は調査対象を広げず、問題を公表しなかった。同館の対応が問われそうだ。

 この学芸員は60代で鉄の専門家として知られている。学芸員は4日、高橋広至・同館長らとともに取材に応じ「保存処理のために分析する必要があった。了承を取っていたと思っていたが、取れていなかった。反省している」と説明。詳しい経緯を調べた上で謝罪する方針を示した。200点を切り取った時期は明言しなかった。

この記事は有料記事です。

残り753文字(全文1229文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 小学校でクラスター発生か クラスメート5人感染 北九州・新型コロナ「第2波」

  2. 「ウイルスある程度まん延」専門家が読む北九州の現状 他都市も再燃警戒

  3. まさにアリの一穴…「ツイッター世論」は、なぜ、安倍政権を動かせたのか

  4. 「警官に押さえ込まれけが」 渋谷署前で200人が抗議デモ クルド人訴えに共鳴

  5. アベノマスク8億円検品、穴だらけ 不良発覚後の契約、消えた瑕疵担保責任…

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです