世界遺産めざす遺跡の出土品も 岩手・文化財切り取り

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記者会見の冒頭で「不誠実な対応があった」と謝罪する千田貴浩副館長=盛岡市の岩手県立博物館で5日、日向米華撮影
記者会見の冒頭で「不誠実な対応があった」と謝罪する千田貴浩副館長=盛岡市の岩手県立博物館で5日、日向米華撮影

 岩手県立博物館の学芸員に無断で切り取られた文化財には、世界文化遺産の登録を目指す平安時代以降の遺跡から出土した小刀なども含まれていた。

 毎日新聞が入手した博物館の内部資料には、学芸員が岩手県奥州市の白鳥舘(しろとりたて)遺跡▽紫波町の比爪館(ひづめだて)遺跡▽軽米町の赤石沢遺跡――などから出土した金属製の文化財の一部を切り取ったとみられる記載があった。

 白鳥舘遺跡は2005年度、国史跡「柳之御所・平泉遺跡群」の一部として追加指定された。遺跡からは大型の建物跡や中国産の陶磁器、くぎなどの鉄製品が多数出土しており、奥州藤原氏の重要拠点として平泉の機能の一部を担っていたとされる。市は世界文化遺産「平泉」(同県平泉町)の追加登録に向けた活動を継続中だ。市教育委員会歴史遺産課の学芸員、重森直人さんは「鉄製品が多数見つかるということは手工業生産が盛んだった…

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