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備えは

防災のために/中 遠賀川水系の猛威 「想定外」の怖さ /福岡

九州北部豪雨の際に4.65メートルの水位となった彦山川の水位計を見る遠賀川河川事務所の職員ら

 「この川は九州北部豪雨で、水位が4・65メートルになりました」

 5月28日、添田町・彦山川の上流地点。地元自治体や消防団員らが参加し、水防箇所を確認する目的で実施された遠賀川水系の合同巡視。川底が透けて見えるほどのわずかな流れを見やり、国土交通省遠賀川河川事務所の職員がはしご状の水位計に注意を促した。この地点の水位4・65メートルは氾濫が起こるレベル。目の前の穏やかな流れからは想像できない豪雨の猛威を、数字で突きつけられた気がした。

 遠賀川は北九州・中間・直方市など7市14町1村に接し、支流を含む流域面積が1026キロ平方メートル、源流から河口までの幹川流路が延長61キロに及ぶ1級河川。流域1平方キロメートルあたりの人口密度は九州の1級河川で最多の約600人に上る。1953年6月の「遠賀川大水害」では直方市植木地区で堤防が決壊、死者20人、家屋の流出・全半壊が953戸に上る甚大な被害が出た。

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