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発言

ゲノム編集食品解禁への危惧=塚谷裕一・東京大大学院理学系研究科教授

 厚生労働省の専門部会が3月、ゲノム編集技術を使った食品について報告書をまとめた。開発者に情報開示の「届け出」を求めるが、義務化はしないという。ほぼ無条件開放といってよく、夏にもこの手法の食品が流通し始めると言われている。

 ゲノム編集は、生物の遺伝子配列を文章の推敲(すいこう)のようなやり方で編集する技術を指す。近年、非常に強力な手法が開発され、基礎研究のみならず、家畜や食物の品種改良目的でも爆発的に普及した。肉厚のマダイや毒を作らないジャガイモ、栄養価が高いトマトなどの開発が知られており、市場参入を待つ食品が目白押しだ。報告書は、この技術の中でも新たな遺伝子を導入せず、目的の遺伝子を壊す方法なら「自然界でも起こる変化の範囲内」などを理由に、安全審査を不要とした。

 これまでも育種の開発者は、ゲノム編集の結果は自然の突然変異と区別できないので規制対象外とすべきだと…

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