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松下政経塾創設40年 「脱国政」で多様な人材を=飯田憲(西部報道部、前東京社会部)

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設立者の松下幸之助氏の肖像画が飾られた円卓室で、討議を行う松下政経塾の39期生=神奈川県茅ケ崎市で3月15日、手塚耕一郎撮影
設立者の松下幸之助氏の肖像画が飾られた円卓室で、討議を行う松下政経塾の39期生=神奈川県茅ケ崎市で3月15日、手塚耕一郎撮影

地盤ない若者を政界に送り込む

 首相をはじめ多数の国会議員を輩出した人材養成機関、松下政経塾が曲がり角を迎えている。近年では、松下電器産業(現パナソニック)創業者の故・松下幸之助氏さえ知らず、政治分野にこだわらない入塾希望者も増えている。塾の創設から今年で40年。「地盤、看板、カバン」のない若者を政界に送り込んだノウハウは政経塾が発祥で、その歩みは政治史の中でも評価されるべきだと思う。改めて存在意義について考えてみたい。

 今年に入り、私は現役塾生やOB、塾関係者約40人を取材し、5月10~12日にウェブ限定で「志のありか ルポ・松下政経塾の40年」を連載した。きっかけは今春の統一地方選だ。浮き彫りになった議員のなり手不足や若者の政治離れの課題を考えた時、政経塾が頭をよぎった。2011年に塾出身の野田佳彦衆院議員が首相になり、脚光を浴びて以来、あまり耳にしなくなった。「今も政治家志望の若者が門をたたいているのだろう…

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