イラン

対米外交、硬軟二つの顔 関係改善の糸口模索

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イランと米国を巡る対立の構図
イランと米国を巡る対立の構図

 イランと米国の対立が深まる中、イランが緊張緩和に向けた外交を活発化させている。「米国との交渉は毒だ」(最高指導者ハメネイ師)と強硬姿勢を示す一方で、米イラン双方と良好な関係を保つ国との交渉も続け、敵対する米国やサウジアラビアとの関係改善を模索している。

 ザリフ外相は4月下旬、米FOXニュースに出演し「争いを望んでいるのはトランプ大統領ではなく、Bチームだ」と述べた。これは対イラン強硬派でいずれも名前に「B」を含むボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子、アラブ首長国連邦を構成するアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザイド皇太子の4人を指す。あえて「敵」を明確化し、名前にBのないトランプ氏に秋波を送った分断作戦ともとれる。

 さらにザリフ外相は5月16日、訪日してトランプ氏と親密な安倍晋三首相と会談し、首相のイラン訪問へつなげた。26日には訪問先のイラクでハキム外相らと会談し、「全ての湾岸諸国と、互いに攻撃しない不可侵条約の締結を考えている」と提案。サウジなどと対話の用意があることを明らかにした。アラグチ外務次官も5月下旬からオマーンやクウェート、カタールを訪問した。

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