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シリア遺跡、3Dで残せ 続く紛争「復元へ記録大切」 日本と現地関係者連携

 内戦が続くシリア北西部イドリブ県で破壊の危機に直面する世界遺産の三次元(3D)モデル化などに、日本と現地の考古学関係者が取り組んでいる。日本側を主導する筑波大学の常木晃教授(65)=西アジア考古学=は「世界史的意義を持つ遺跡が失われれば人類の損失になる」と懸念を深めている。【和田浩明】

 「爆撃がひどく外出が難しい。多くの人が亡くなっている」。政府軍による反体制派攻撃が激化した5月末。イドリブ県の協力者らは常木教授に通信アプリで伝えてきた。考古学を学んだ30歳前後のボランティアたち。常木教授らが進める世界遺産「シリア北部の古代村落群」の3D化作業に欠かせない画像データ収集を担う。1~7世紀のローマやビザンツ時代にさかのぼる遺跡を、攻撃の合間にデジタルカメラで撮影し送信してくる。

 この数千枚の画像から、中部大学の渡部展也准教授(44)=地理情報科学=らが三次元モデルを作成。4月に火災で大損害を受けた仏ノートルダム大聖堂の原型と言われる「カルブロゼ」の初期教会(5世紀)など3施設を3D化した。遺跡周辺や内部も示すバーチャルリアリティー(仮想現実)映像も用意した。

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和田浩明

1991年4月入社。英文毎日編集部、サイバー編集部、外信部、大阪社会部を経て2003年10月から08年3月までワシントン特派員。無差別発砲事件、インド洋大津波、イラク駐留米軍や大統領選挙を取材。09年4月からはカイロに勤務し、11年1月に始まった中東の民主化要求運動「アラブの春」をチュニジア、エジプト、リビア、シリア、イエメンで目撃した。東京での中東、米州担当デスク、2度目のワシントン特派員などを経て2019年5月から統合デジタル取材センター。日本社会と外国人住民やLGBTなどの今後に関心がある。

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