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1964年大会の様子を記録し、長く行方が分からなかった映画「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」の一シーン(KADOKAWA提供)

幻の記録映画を上智大で7月上映

 障害者の五輪に「パラリンピック」の愛称が付いたのは、1964年の東京大会が初めてだった。2回目となる夏のパラリンピックを開く都市も、東京が初めてだ。56年ぶりの“里帰り”を前に、当時を記録した映画2本を上映する「映像が伝える、1964パラリンピック」(毎日新聞社後援)が7月13日と19日、東京都千代田区の上智大で開かれる。

     64年大会の運営委員会による報告書によると、公式映画はないものの「各機関の自主製作による記録映画が数種類」あるとされ、「主なもの」として6本の作品名が書いてある。今回の上映会ではこのうち、大映配給のドキュメンタリー「東京パラリンピック 愛と栄光の祭典」(モノクロ、63分)と、NHK厚生文化事業団製作の「1964年東京パラリンピック大会記録映画」(モノクロ、45分)を紹介する。

     大映作品「愛と栄光の祭典」は65年に劇場公開。監督・脚本は名カメラマン、渡辺公夫さん。俳優の宇野重吉さんが解説、作曲家の團伊玖磨(だん・いくま)さんが音楽を担当した。映像には大会名誉総裁の皇太子(現・上皇)ご夫妻が開会式に臨まれた時の姿も残っている。大映が71年に倒産した影響もあり、パラ関係者の間では「幻の映画」とも呼ばれていた。

     大映作品は2002年、KADOKAWAが継承した。この作品の35ミリフィルムは東京都調布市内の倉庫にあり、同社は他の大映作品1600本超と合わせて、ネガ原盤のリスト化やクリーニング、アナログ修復に約10年間かけた。車いすフェンシングやアーチェリー、卓球、水泳、陸上競技などの競技とともに、外国人選手が選手村で楽器を演奏したり、当時発刊されていた英文毎日を読んだりする様子も映っている。14年に東京都内の博物館での上映会で公開されたが、関係者しかこの作品を見ていないという。KADOKAWAはデジタル化を終え、今後、劇場再公開を検討している。

     NHK作品の記録映画は、64年大会の様子をNHK厚生文化事業団が製作して全国に配布したフィルムをビデオ化した。こちらは08年ごろ、日本障がい者スポーツ協会(本部・東京)の事務所から見つかった。その後デジタル化され、同事業団の福祉ビデオライブラリーに収蔵、一定の条件を満たせば無料で一般にも貸し出している。

     大会の前年となり、大映とNHKの両作品を一緒に上映する計画が持ち上がり、オリンピック・パラリンピック教育に熱心で、700人収容のホールを持つ上智大での開催が決まった。上智大にはオリパラ研究が専門の師岡文男・名誉教授が担当する「オリンピック・パラリンピック概論」などの講座があり、履修する学生約100人も上映会に参加する予定だ。

     上映は7月13日「愛と栄光の祭典」、同19日がNHK記録映画で、いずれも午後5時半から。上映情報は、ソフィアオリンピック・パラリンピックプロジェクト(https://www.tokyo2020sopp.com/)(毎日新聞社オリンピック・パラリンピック室委員、山口一朗)

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