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時事ウオッチ

関西の大学で教壇に立つ気鋭の研究者4人が交代で時事問題について執筆します。

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福祉排外主義とエリート=近藤正基

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 5月30日、メルケル独首相が米ハーバード大学の卒業式でスピーチを行った。聴衆は約2万人。学生、その家族、教職員などが多数集まったようだ。

 東ドイツの独裁体制下で育ったメルケル氏は、ベルリンの壁によって自由と機会を奪われた経験から、無知と偏狭によって再び「壁」が作られていることに警鐘を鳴らした。その壁は肌の色、民族、宗教などの違いで人々を分断し、共生を妨げていると指摘した。

 さらに、保護貿易主義、貿易戦争、地球温暖化、戦争・テロによる難民の発生などの難題が噴出し、繁栄と平和が脅かされているとした。単独行動主義では解は見いだせない。若い世代には、多国間主義でこれら人類的課題の解決にあたってほしいというメッセージが贈られた。

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