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論点

性犯罪厳罰化の是非

山本潤氏

 2017年夏、性犯罪が厳罰化された改正刑法が施行された。110年ぶりの改正となった刑法の付則には、施行から3年をめどに必要な場合は見直すことが定められている。性暴力の被害者や支援者らは「同意のない性交を性犯罪とすべきだ」などとさらなる厳罰化を求めている。厳罰化は必要なのだろうか。【聞き手・田村彰子】

 刑法の性犯罪の規定には今も「暴行又は脅迫を用いて」という構成要件が残る。法律の専門家の多くは、その要件はかなり緩和されていて、例えば被害者が恐怖で固まってしまう「フリーズ」でも暴行・脅迫にあてはまると説明するが、本当にそうだろうか。

 捜査の現場では、暴行・脅迫要件が緩和されたとはとても思えないケースがある。私が相談を受けた中でも、無理やり性交をされたけれど、暴行・脅迫の程度が弱いと判断され、相手が起訴されなかった被害者もいる。こんな例もあった。知り合いの男性と酒を飲んで、気づいたら無理やり性交させられた被害者が、動画を撮られた。相手に「撮らないで」と言って顔を隠すので精いっぱいだったのに、検察官は「動画を撮らないでほしいのは…

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