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日本新のサニブラウン一問一答「ストライドまとめればもうちょっといいタイム出た」

陸上の全米大学選手権男子100メートル決勝で、9秒97の日本新記録をマークしたサニブラウン・ハキーム=米テキサス州オースティンで7日、隅俊之撮影

 陸上男子のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が7日(日本時間8日)、米テキサス州オースティンで行われた全米大学選手権の男子100メートル決勝で、9秒97(追い風0.8メートル)の日本新記録を樹立し、3位に入った。桐生祥秀(よしひで)=日本生命=が2017年に出した9秒98(追い風1.8メートル)を0秒01更新した。サニブラウンはこの日、男子200メートル決勝で日本歴代2位の20秒08で3位、男子400メートルリレーでは37秒97の今季世界最高で優勝した。

 レース後のサニブラウンとの一問一答は次の通り。

 ――大会を振り返って。

 ◆まず4継(400メートルリレー)は優勝するつもりで、37秒台で走れたので、そこに関してはすごく満足しています。(リレー、100メートルと)立て続けにレースを走る、1時間おきに走るという心構えをしてきて、ベストを出せたので良かったと思います。その後、200メートルに戻って、またベストで走ることができました。まだまだ課題点はあったと思うのですが、満足かなと思っています。

 ――日本新記録を出した100メートルのレースを振り返って。

 ◆スタートから60メートルくらいまでは良かったと思います。そこからストライド(歩幅)が伸びて、ちょっと長くなってしまったところがあった。そこをしっかりまとめていけば、もうちょっといいタイムが出たのかなと思います。課題が分かったので、今後に向けて練習し、日本選手権、世界選手権に備えていければと思っています。

 ――課題としているスタートについて。

 ◆今大会はスムーズに出られているので、練習してきたことが少しずつ身についてきているのかなと思っています。

 ――その後、レースまで1時間もない中で、200メートルでも自己ベスト。

 ◆正直ガス欠ではあったのですが、ラスト1本ということで集中して、最初の100メートルをしっかり全力でいきました。その後もしっかりフォームを崩さずに走りましたが、最後の30メートルはスピードが落ちてしまった。そこは課題になってくるので、今後に向けていい試合だったのかなと思います。

 ――(17年秋に)米国に来て、結果がちょっとずつ出てきている。

 ◆日本では、こういう体験はめったにできないと思う。こっちに来てよかったのかなと思っています。

 ――米国に来たのは間違いでなかったと、改めて感じているところはありますか。

 ◆ハイレベルなレースをして、すごく楽しい。今後、日本選手権、世界選手権とまたハイレベルな試合が出てくると思う。1試合、1試合を楽しんでいければと思います。

 ――日本選手権への意気込みは。

 ◆しっかり休んで、1年半ぶりに日本に帰るので、おいしいご飯を食べてレースに備えようと思っています。

 ――今後はどんなレースをしたいか。

 ◆まずは優勝し、世界選手権への切符をしっかり決めてこっちに帰ってこようと思います。

 ――桐生選手も9秒台を出し、過去にないくらいのレベルの日本選手権になるのでは。

 ◆まだ何も考えていないです。とりあえずしっかり休んで備えていければ問題ないのかなと思っています。

 ――2年前の日本選手権と比べて自信は。

 ◆優勝しなければ世界に通用しないと思っているので、しっかり集中していければと思います。

 ――日本新記録を出した感想を。

 (フロリダ大のチームメートが割って入り「彼はとてもよくやっている」などと冗談交じりに話す)

 ◆正直、実感はないけど、まだ速いタイムは出ると思っている。その都度更新していければと思っています。

 ――リレー、100メートル、200メートルとハードスケジュールだった。どこかに重点を置いていたのか。

 ◆1レース、1レースずつを考えて臨もうと思っていました。まずはリレーに集中し、終わったら100メートル、その後200メートルのことを考えようと思っていました。ここに重点を置いてというよりは、1レース、1レースを大切にいけたかなと思っています。

 ――米国のスプリントのレベルをどう感じているか。

 ◆めちゃくちゃハイレベルです。決勝に10秒06(のタイムを出しても)いけないなんて、ちょっと意味分かんない。このレベルで走れて良かったと思っています。

 ――この前は、僕VS米国になると話していたが、実際はどうだったか。

 ◆ナイジェリア人に負け、アメリカ人に負けたので、とりあえず敗北かなと。世界選手権で一緒に走ることになるので、そこでいい走りができればと思います。

 ――刺激になったか。

 ◆まだ(シーズン半ばの)6月で、このハイレベルな戦いでいい走りができた。今後に向けて課題も見つけられたので、いい内容だったなと思っています。

 ――準決勝ではスタートで出遅れたが、どう修正したのか。

 ◆準決勝は暑さにやられて、ふくらはぎがつりそうだったので、全然スタートからいけなかった。今日はしっかり水分補給をして体のケアをしたので、そこに関しては問題なくレースに臨めました。

 ――(優勝した)オドゥドゥル選手の(スタートでの)飛び出しが良かったように見えたが。

 ◆ぶっちゃけ、そんなに速いスタートは予想していなかったのですが、しっかり焦らず、自分の走りができた。今後も自分より速いスタートをする選手と走ることがあるので、いい内容だったのかなと思っています。

 ――今大会でどんな収穫を得たか。

 ◆この(過密)スケジュールで二度とやりたくないという気持ちは出ました。

 ――大きな力になったか。

 ◆この過密スケジュールでしっかりベストを走って勝てる人が強くて、そういう人がやっぱり世界のトップレベルで戦える人なのかなというのは思いました。

 ――課題は。

 ◆こんな過密な状況でやることはほとんどないと思う。しっかりこういうところで強さを見せられるところが自分にはなかったので、もっと強くなれればというのが今日の収穫かなと思う。

 ――最後は100メートルを走り終わって悔しそうだったが、日本記録は意識していないのか。

 ◆もうちょっと速く走れたかなと思っていたので、何も考えず、次は200に集中してという感じで、そのまま歩いていました。

 ――オレゴンの選手は見えていた。

 ◆あんまり見えていなかったです。

 ――走り終わった後、タイムは確認したのか。

 ◆一応、自分のタイムは確認しました。

 ――3本のレースの中で良かったのは。

 ◆やはり4継(400メートルリレー)じゃないですか。

 ――ライアン選手と一緒に走るのは最後ですが。

 ◆ライアンはすごい練習でがんばっていて、個人ではここまで来られなかったのですが、せめて4継だけでも勝たせてあげられたらと。

 ――留学して自分の走りにどう影響を与えているか。

 ◆テクニカルなことはいろいろ指導を受けた。走り自体はフォームも変わったと思うので、その面ではいろんな刺激をいろんな人からもらって、コーチだけではなくて、ここまで来られたのかなと思っています。

 ――今の体重は。

 ◆キログラムは分からないが、183パウンドくらいです。

 ――今年のここまでの結果はどう評価しているか。

 ◆今シーズンはいい形でスタートできたのかなという感じ。昨年はけがをしていて、いい復帰の年かなという感じです。

 ――最初は慎重にやっていた部分もあったと思うが。

 ◆本当に自分でもよくここまで来られたなとは思っている。

 ――日本一のスプリンターになった。

 ◆まあ、うれしいですが、まず日本選手権があるので、そこでしっかり(世界選手権代表を)決めて喜べればなと。世界選手権もあるので、そこが終わって一段落です。

 ――日本は久しぶりだが。

 ◆とりあえず牛丼を食べたいです。あと海鮮丼。コンビニにも行きたいですし、温泉も入りたいです。あとうどんとそばも食べたいです。とりあえず片っ端から食べていこうかと。

 ――日本を離れている間に注目や期待が高まった。

 ◆こっちでは自由にのびのびやっているので、2週間くらいはわちゃわちゃされてもいいのかなと。

 ――次の世代の日本選手が米国や海外への道を選ぶことについて、どう思うか。

 ◆英語ができないということで心配している人がものすごく多いと思うのですが、学校のシステムなり、勉強面なり、サポートはものすごくしっかりしている。英語ができるできないに限らず、コーチもしっかり話を聞いてくれます。相談などもゆっくり聞いてくれるので、英語とか言葉のバリアーはないと思っています。この環境は日本では体験できないと思うので、こういうところで走ることにチャレンジをしてくる人が増えたらいいのかなと思っています。

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