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なぜサニブラウンはこんなに速く走れるのか?

男子100メートル決勝、9秒97で日本新記録を更新したサニブラウン・ハキーム(中央)=米テキサス州オースティンで7日、隅俊之撮影
サニブラウン・ハキームが男子100メートル決勝で9秒97の日本新記録をマークしたことを示す電光掲示板=米テキサス州オースティンで7日、共同
陸上の全米大学選手権男子100メートル決勝で、9秒97の日本新記録をマークし、3位の表彰台に上がったサニブラウン・ハキーム=米テキサス州オースティンで7日、隅俊之撮影
男子100メートル決勝、9秒97で日本新記録をマークしたサニブラウン・ハキーム=米テキサス州オースティンで7日、隅俊之撮影

 陸上ではストライド(歩幅)の大きさとピッチ(足の回転数)の速さがスピードを決定づける要因となる。190センチ近い長身を誇るサニブラウンは、従来の日本選手にないストライドの大きさが原動力となっている。

 日本陸上競技連盟科学委員会の分析によると、2017年日本選手権100メートル決勝を10秒05で優勝した際、サニブラウンは総歩数が44・7歩、最高速度時のストライドは2・46メートルだった。同年の世界選手権で優勝したジャスティン・ガトリン(米国)は決勝で同44・1歩、同2・50メートルを記録し、サニブラウンと近い。ウサイン・ボルトは世界記録を出した09年世界選手権決勝を41歩で駆け抜けた。

 一方、17年の織田記念で桐生祥秀が10秒04で走った際は同48・0歩と同2・29メートル。山県亮太や多田修平もピッチ型だ。風やトラックなど条件は違うが、サニブラウンは海外トップ選手のようなストライド型で、「世界標準」の走りだ。

 課題はピッチが遅いことだが、17年に米国出身の名指導者、レイナ・レイダー・コーチに師事。左右のバランスを意識しながらフォームを改善してピッチの速さも追求し、急成長した。昨季は右脚付け根のけがに泣いたが、全米トップレベルのフロリダ大で、さらにパワーアップした。

 この日の後半はストライドが逆に伸びすぎたという。一般にストライドが必要以上に伸びすぎるとピッチは落ちる。陸上関係者によると、サニブラウンのもう一つの特長はトラックと垂直に近い、地面からの反発力を最大限に得る姿勢を保てることだという。目指すフォームでストライドとピッチの掛け算を最大限にできれば、記録はまだ伸びる。【新井隆一】

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