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余録

中国で植物のパンダといわれるのが…

 中国で植物のパンダといわれるのが「水杉(すいさん)」だ。野生では中国にしか存在せず、パンダ同様に外交にも使われてきた。周恩来元首相は北朝鮮の金日成主席に種子を贈り、トウ小平氏もネパール訪問時に苗木をプレゼントしている▲といっても今の日本ではそう珍しくはない。皇居や各地の植物園、学校などにも植えられている。ヒノキやスギに近いメタセコイアのことだ。和名はアケボノスギ。昭和天皇のお気に入りでもあった。日本とも縁が深い木だ▲1941年に京都大学の三木茂氏が100万年以上前の地層の化石から発見し、戦後まもなく、中国・長江沿いの山地で現存していることが確認された。現地調査した米国人から昭和天皇や三木氏に種子や苗が贈られ、各地に広まった▲化石しかなかった生物の生存が確認されたという点ではパンダよりシーラカンスに近いかもしれない。38年に南アフリカで数千万年前に絶滅したと思われていた古代魚が発見されたニュースは世界を驚かせた▲そんな「生きた化石」が現代の日本にも生息していたようだ。高知や静岡などで発見された生物が数万年前に絶滅したとみられていた甲殻類「オオスナモグリ」と推定されている。千葉県立中央博物館が標本の展示を始めた▲ザリガニのようなはさみを持つスナモグリの仲間は砂浜などに深い巣穴を掘って生息しており、採集が難しい。そんな環境で発見されずに生き延びてきたのだろうか。グローバル化、情報化の時代にもまだまだ未知の領域は存在する。

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