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米中貿易摩擦 争点、経済から政治に=ビル・エモット 英誌「エコノミスト」元編集長

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=渡部直樹撮影
=渡部直樹撮影

 政治的な出来事を評価する際、経済学に惑わされ、争いはすぐに解決すると勘違いさせられることがある。国家や政府の本当の利益は、お金、利潤、雇用や生活水準に集約されるように見えるからだ。しかし、これは往々にして間違いだ。経済以外の要因も同じくらいか、それ以上に重要になることがある。

 そう考えさせられる問題が米中貿易摩擦だ。驚くことに二つの政治、経済の超大国による貿易戦争は、これまで世界の経済成長に目立った変化をもたらしていない。時間が経過しても、合意どころか一時的な休戦にすら近づいていないのは、もう一つの驚きだ。

 半年ほど前は、トランプ米大統領が対中貿易の不公正さや不均衡を騒ぎ立てても、米国は最終的に取引(ディール)を追求すると考えられていた。中国も恐らくいくらか譲歩して取引を求めるだろう、両国の経済的利益に照らせばきっとそうなる、と思われていた。

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