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美とあそぶ

吉村萬壱さん/2 水面にうごめく不安

「恵美子」(油彩、1990年)(C)宮武健仁

 大阪の泉州に恋人を招いた時の光景を描きました。29歳の時。下手なりに一生懸命、素直に表現していて彼女に対するひねていない愛情がはっきりと出ています。東京から大阪に移り、教員生活も恋愛関係も安定していた頃でした。

 まあ満たされてはいたんですが、小説など表現者としての自分は全然ダメでした。その後、30代半ばで京都大学新聞新人文学賞を受賞しましたが、その時は「何者にもならないまま20代が終わってしまう」と思っていました…

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