「雨傘運動」再現に危機感強める当局 市民は 香港・逃亡犯条例改正反対でデモ

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デモ参加者に催涙スプレーを噴射する警察官ら=香港で10日、AP
デモ参加者に催涙スプレーを噴射する警察官ら=香港で10日、AP

 「逃亡犯条例」改正に反対する香港での大規模デモは、一部が暴徒化して警官隊と衝突する事態となった。市民らが中国の司法制度への不信感を募らせる一方、デモ後も香港政府や中国政府の条例改正を目指す姿勢は変わらず、さらなる衝突への懸念が強まっている。

市民ら危機感「誰もが、中国当局に裁かれる」

 10日未明、警官隊が学生らの排除に着手した。コショウなどの刺激物が入ったスプレーを噴射したことで一部のデモ隊ともみ合いになった。警官や学生らが頭などから血を流し、病院に搬送された。記者が衝突現場に向かおうとすると、盾と銃で武装した警官に「ここから先は入ってはいけない!」と制止された。

 別ルートから近づこうとすると、隊列をなした機動隊員の姿が見えた。警棒を盾にぶつけたり、盾を地面に「ガン、ガン」と激しく打ち付けたりして、威嚇している。集まった若者らに向かって「ここから離れなさい」と叫んでいた。デモに参加していた大学生の楊さん(22)は「悔しいが、ここで逮捕されたら意味がない」と走り去った。警官隊と学生の攻防は午前3時ごろまで続いた――。

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