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無罪判決の波紋~性と司法・私の考え

「抗拒不能でない」との判断が厳しすぎる 被害者支援団体・加藤治子さん

性暴力救援センター・大阪の加藤治子代表=大阪府松原市で2019年5月27日、望月亮一撮影

 全国初のワンストップ型の性暴力被害者支援団体「性暴力救援センター・大阪」を9年前に設立した、産婦人科医の加藤治子さんは、相次ぐ無罪判決を批判する一方で、「不起訴などで事件化しない性暴力も多く、刑法を改正しても救われる被害者は限られている」と指摘する。被害者支援法の整備など支援策強化の重要性も訴えている。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

 2010年4月に、勤務している阪南中央病院(大阪府松原市)内に24時間態勢で性暴力の被害を受けた人の心と体のケアをする性暴力救援センターを開設しました。24時間常駐する女性支援員が相談の電話を受け、当番制をとる産婦人科医の診察や弁護士への相談、カウンセリングなど必要な支援につなげています。直後は被害の届け出をためらう人が多いですが、将来届け出る場合に備え、診察時に加害者の体液などの証拠物を同意を得た上で採取し、冷凍庫で保管しています。

 19年3月までの9年間で、電話の件数は3万4117件。来所して診察を含む支援を受けたのは2130人です。このうち他人からのレイプや強制わいせつが最も多く、半数を超える1157人。父親や親族からの性的虐待(レイプや強制わいせつ)が518件、援助交際などを含む不特定多数からの性的搾取が252件、夫などからの性的なDV(ドメスティックバイオレンス)が203件と続きます。2130人のうち未成年が60%を…

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