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旭化成陸上部 宗猛さん「延岡でやることに意義」 市民の声援背に飛躍

ファンらと握手に応じる宗猛さん=延岡市で2019年5月4日17時22分、田崎春菜撮影

 宮崎県延岡市を拠点に活動する旭化成陸上部は、今年度で創部73年目を迎えた。3連覇中の全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)では歴代最多の24回の優勝を誇り、五輪でも多くの代表選手を輩出。地域の声援を受け戦っている。

     5月4日恒例の「ゴールデンゲームズ㏌のべおか」が延岡市の競技場で開かれた。全国の陸上中距離選手が競い合い、宗茂さん、猛さん、瀬古利彦さんら陸上長距離界のレジェンドも姿を見せ会場を盛り上げた。

     第1回大会は、旭化成陸上部グラウンド改修の記念大会として1990年に開かれたが、今は延岡の名物イベントとして定着している。陸上部総監督の宗猛さんは「延岡で多くの人たちに愛されてきたと思うと心強い」と笑顔で話した。

     陸上部が創部し今年度で73年目。選手たちが街中を走る様子は、延岡の景色の一部となっている。地元チームの応援やキャンプチームへのおもてなしなどを通じて延岡を全国に発信しようと活動するNPO法人「アスリートタウンのべおか」理事長で、ゴールデンゲームズでもボランティアとして汗を流す尼ケ塚将義さん(54)は陸上部が「市民の元気の源」と話す。

     尼ケ塚さん 長距離選手は街中を走るので頑張っている姿が市民の目に触れやすい。選手たちは礼儀正く身近に感じる。走っている時にも笑顔であいさつしてくれたりするのでより近く感じる。

     ――NPOは2000年、延岡青年会議所の有志らが参加し設立。民間事業者や行政関係者ら約100人が参加している。

     尼ケ塚さん 全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)で17年に優勝し、2連覇、3連覇と重ねるごとに優勝報告セレモニーに訪れる人が増えている。3連覇した今年は大々的な告知をしていないにもかかわらず、約500人が集まった。延岡は人口減少が続く中、陸上部が活躍し明るいニュースを持ってきてもらえると活気が出る。

     ――71年に旭化成に入部した宗猛さんは、50年近くに渡り延岡と共に歩んできた。宗さんにとって延岡の街はどのような存在なのか。

     宗猛さん 1カ月半の海外遠征後、延岡に帰ってほっとしたことを覚えている。延岡は僕にとって一番落ち着くところ。現役時代はよく気晴らしに、(延岡市の)行騰(むかばき)山まで往復3時間半~4時間かけて走ったり、(門川町の)遠見半島を1周したりした。記録やペースを考えず、仲間たちと走ることが息抜きになった。

     ――大都市圏から離れた延岡市を拠点とすることはスカウト面ではハンディとなる可能性もあるが、一方で地域に根付き、市民の応援を受けながら努力を重ね勇気と元気を与える存在になれるのは強みでもある。

     宗猛さん 延岡は旭化成発祥の地。その延岡でスポーツをやることに意義がある。延岡に根付くことができ、選手もそれを理解して入部し、努力を重ねて強くなってきたことが大きい。これから入ってくる選手にもそういう気持ちになってくれたら。まずは日本記録を出すような選手がもう一度、旭化成から育つところを見たい。

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