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Gender×JAPAN

東京五輪を前に次々と明らかになった日本の深刻なジェンダーギャップ。意識のアップデートのために何が必要?

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無罪判決の波紋~性と司法・私の考え

裁判官の「ジェンダーバイアス」が“男性有利”の判決を生む 島岡まな大阪大教授

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「#MeToo(私も)」と書いた横断幕を掲げて性被害の根絶を訴える人たち。海外では「暴行・脅迫」の成立要件の緩和・撤廃が相次ぐ=米西部カリフォルニア州ハリウッドで2017年11月12日、長野宏美撮影
「#MeToo(私も)」と書いた横断幕を掲げて性被害の根絶を訴える人たち。海外では「暴行・脅迫」の成立要件の緩和・撤廃が相次ぐ=米西部カリフォルニア州ハリウッドで2017年11月12日、長野宏美撮影

 諸外国の性暴力を巡る法制度に詳しい大阪大の島岡まな教授(刑法)は、相次ぐ性犯罪を巡る無罪判決の背景には、性犯罪に「過失犯」の規定が設けられていない法律上の不備と、まだまだ男性が多い裁判官の「ジェンダーバイアス(性的偏見)」の問題があると指摘する。【聞き手・平川昌範/西部報道部】

女性差別社会「日本は周回遅れ」

 準強姦(ごうかん)罪(2017年の改正で現在は準強制性交等罪)に問われた被告に無罪が言い渡された3月12日の福岡地裁久留米支部の判決文を出張先のフランスで読みましたが、こちらが恥ずかしくなるような遅れた女性差別社会を感じました。フランスは日本と比べて男女平等が進んでおり、周回遅れの日本の現実を突きつけられたようで悲しくなりました。

 3月には4件の無罪判決が相次ぎ、特に当時19歳の長女に対する準強制性交等罪に問われた父親を無罪とした3月26日の名古屋地裁岡崎支部判決には強い批判が集まっています。

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