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SUNDAY LIBRARY

村松 友視・評『そしていま、一人になった』『定年からの男メシの作法』

“舞台の芸”と“文の芸”を味わいライブ感に酔いしれる読書

◆『そしていま、一人になった』吉行和子・著(ホーム社/1700円)税別

◆『定年からの男メシの作法』東海林さだお・著(SB新書/850円)税別

 かつて私は、吉行和子という女優の、姿かたちおよびその独特の品格をともなう風情から、川底の苔(こけ)をエサとし、香気をおびるゆえ香魚と呼ばれ、寿命がふつう1年であることから年魚とも呼ばれる鮎(あゆ)の特性を連想したことがあった。

 だが、あれはきわめて表面的な思い入れにすぎぬと、この作品を読んで反省させられた。

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