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市民が議会を包囲 香港「逃亡犯条例」反対デモ 審議再開は延期

立法会周辺を埋め尽くした市民ら(奥)とにらみ合う武装警官隊=香港で2019年6月12日、AP

 香港で12日、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正に反対する多数の市民が、立法会(議会)周辺を埋め尽くした。また若者らは、民主的な選挙制度の実現を求めた2014年の「雨傘運動」の舞台となった主要幹線道路などを占拠した。香港メディアによると、警備にあたる警官隊が催涙スプレーを使用。衝突の危険性が高まったことなどを受け、立法会議長はこの日予定されていた改正案審議の再開を延期する方針を示した。

 条例改正の動きに抗議の意思を示すため、12日には臨時休業する企業や商店が続出した。大学生や中高生も講義や授業を休んで立法会周辺に駆けつけた。早朝から参加した男子高校生(18)は「条例改正案を撤回するまでここから離れない」と意気込んだ。

 11日深夜から徹夜で座り込みを続ける会社員、徐沛筠(じょはいきん)さん(32)は「立法会包囲に参加するため、会社から休みをもらえた。立法会は私たち市民の声に耳を傾けるべきだ」と憤りながら訴えた。

 立法会の周囲は反対派の進入防止のため二重の鉄柵が設けられ、盾と銃を持った多数の機動隊員らが警備に当たった。機動隊員に「悪法を食い止めろ」と叫ぶ若者もいた。

 香港では9日、103万人(主催者発表)が参加した大規模デモがあったばかり。香港政府は当初、20日の改正案採決を目指していたが、立法会の民主派が強く反発しており、審議は大荒れになりそうだ。【香港・福岡静哉】

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