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香港「逃亡犯条例」 改正案審議の再開を延期 当局がデモ隊排除を試みる

香港の「逃亡犯条例」改正に反対する市民ら。2014年の大規模デモ「雨傘運動」を再現するかのように、当時の現場の幹線道路も占拠した=12日、AP
立法会周辺を埋め尽くした市民ら(奥)とにらみ合う武装警官隊=香港で2019年6月12日、AP

 香港の立法会(議会)周辺で12日、刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正に反対する大規模デモがあった。若者ら数万人が立法会周辺を埋め尽くした上、付近の幹線道路などを占拠した。警察当局は催涙弾やゴム弾でデモ隊の排除を試み、香港メディアによると、この衝突で少なくとも70人以上の負傷者が出た。立法会議長は混乱を受け、この日予定されていた改正案審議の再開を延期した。

     9日に103万人(主催者発表)が集まったデモでは家族連れなどの姿も目立ったが、この日のデモ参加者は大半が若者。早朝から立法会周辺に集結し、2014年に民主的な選挙を求めた「雨傘運動」の舞台にもなった立法会近くの主要幹線道路などを占拠した。機動隊の攻撃を防ぐため周囲に鉄柵などでバリケードを築いた。

     警察も立法会の建物の周囲に鉄柵を二重に築き、盾や銃を手にして警戒、立法会の敷地内へのデモ隊進入を許さないよう死守した。さらに道路を占拠した若者らを押し戻し、立法会の周囲からの強制排除を試みた。香港メディアによると、こうした際に警察側の催涙弾の直撃を受けたメディア関係者が一時意識不明となった。このほかにも警察側の過剰な暴力を受けた事例は多く発生しているとみられ、香港市民の反発が強まる可能性もある。デモ隊はおおむね立法会付近から排除されたが、デモ隊の参加者は引き続き抵抗する姿勢を示している。

     親中派が多数を占める立法会は当初、12日から土日を除いて連日審議し、20日に改正案を採決する意向だった。だが12日に審議を再開できなかったことで、今後の日程は不透明になった。香港立法会は7月上旬にも休会するため、香港政府は6月中に採決に持ち込みたい考え。【香港・福岡静哉】

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