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変わる「生理」のイメージ インフルエンサーが発信

「#NoBagForMeプロジェクト」のメンバー。右から瀧波ユカリさん、あっこゴリラさん、ハヤカワ五味さん、菅本裕子さん、塩谷舞さん=ユニ・チャーム提供

 「生理は恥ずかしいもの」「隠すもの」といった意識を変えようと、生理用品大手のユニ・チャームが12日「#NoBagForMeプロジェクト」の詳細を発表した。生理用品を店で買う時に「袋はいりません」という意味だ。目指すのは、女性も男性も当たり前に生理を語れる社会。タレントの菅本裕子さんら、SNSで若い世代に人気の「インフルエンサー」をプロジェクトメンバーに迎え、生理のイメージを一新させようと挑む。【塩田彩、写真も/統合デジタル取材センター】

互いの体験談を交えながら、生理用品のあり方について話し合うプロジェクトメンバー=東京都港区で2019年6月6日午後0時36分、塩田彩撮影

 ◇タンポンのパッケージをおしゃれに

 「これは絶対バズる(SNSで話題になる)よね」

 「これだったらパートナーに買ってきてって頼めそう」

 今月6日、東京都港区のシェアオフィスに、元HKT48メンバーの菅本さん▽ウェブメディア編集長の塩谷舞さん▽起業家のハヤカワ五味さん▽漫画家の瀧波ユカリさん▽ラッパーのあっこゴリラさん――が集まった。5人はいずれもSNSで10~30代を中心に支持が高い「インフルエンサー」。ツイッターやインスタグラムでそれぞれ数万~数十万人のフォロワーがいる。

 熱心に話し合っていたのは、「タンポン」の包装デザインだ。プロジェクトで掲げられた「#NoBagForMe(袋は不要です)」は、生理用品を買う際に入れられる袋を断る言葉。「恥ずかしいもの」というイメージを払拭(ふっしょく)することで、体調不良を誰にも言えず我慢するなどの生理中のストレスを軽減したいという願いを込めた。

 一方、「袋なしで持ち歩くのはやっぱり恥ずかしい」という声も根強い。生理用品だとわかりにくいおしゃれなパッケージをデザインすることで、買ったり持ち歩いたりするハードルを下げようと試みる。

菅本さんの涙の理由

 生理や女性の体に関する正しい知識をSNSやブログを通じて発信していくこともプロジェクトの一つ。6日のミーティングでタンポンや初経教育の話題になった際、「ゆうこす」の愛称で人気の菅本さんが、突然ぽろぽろと涙をこぼし始めた。

 アイドル時代、仕事で初めてタンポンを使わなければならなくなり、恐怖でパニックに陥ったことを思い出したという。「水泳部の活動で使わなければいけない子もいる。その前に(正しい知識や使い方を)知って、嫌な思いをする子が減ったらいいよね」。ハヤカワさんがそう応じた。

 ウェブメディア編集長の塩谷さんは今年4月、子宮内膜症の診断を受けたとSNSで公表。多くのフォロワーから「実は私も」という反応があったという。「原因を知ることで気が楽になるし、適切に対処できればつらさも半減する。知ること、伝えることの大切さを感じた」と塩谷さん。「健康な男性のように100%の力で動けなくても、自分らしく仕事できることも伝えたい。働き方や時代を変えるお手伝いができればいい」と語る。

「ごきげんに過ごせる女性を増やしたい」と語るユニ・チャームの長井千香子さん=東京都港区で2019年6月6日午前11時52分、塩田彩撮影

「女性も男性もごきげんに過ごせる社会に」

 生理を巡っては、ハヤカワさんが今月、生理用品のセレクトショップをオープンさせるなど、新しい取り組みが続く。「生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ」などの著書がある歴史社会学者の田中ひかるさんは、こうした動きを「第3次生理ブーム」と位置づける。

 田中さんによると、日本に「月経帯」と呼ばれる生理用品が登場したのは明治時代。1961年に現在のような使い捨てナプキンが発売されて以降、各メーカーが品質を向上させてきたという。田中さんは「性能自体はもう十分に進化した。生理用品の『扱い方』や『生理観』という残った課題を変革していこうとしているのが現在だ」と話す。

 ユニ・チャームのブランドマネジャー、長井千香子さんは「生理だけじゃなく、女性らしさや家事・子育ての負担など、当たり前とされてきた呪縛が女性にはたくさんある。それを一つ一つ剥がしていけばもっと自由に生きられる。まずは生理の『当たり前』を見直すことで、女性も男性もごきげんに過ごせる社会を目指したい」と話した。

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